Koelnmesse
SIGGRAPH Asia 2024のブランディングデザイン
Takramは、2024年12月に東京で開催されるコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する国際会議と展示会「SIGGRAPH Asia 2024」のブランディングデザインを担当しました。
1974年にアメリカで開催され、以降、毎年夏に北米で開催されるコンピュータグラフィックスとインタラクティブ技術に関する国際会議 SIGGRAPH。2008年からはSIGGRAPHのアジアイベントとして「SIGGRAPH Asia」が毎年冬にアジア地域を巡回しながら開催されています。
SIGGRAPH Asiaも北米同様、研究、科学、アート、アニメーション、ゲーム、インタラクティブ技術、教育、新技術の情報に刺激を求める、世界中のテクノロジー分野とクリエイティブ分野で活躍する研究者やクリエイターが数多く国際会議・展示会となっています。
2024年の開催地として東京が選定され、Takramはウェブやポスターなどさまざまな媒体で展開するためのブランディングデザインを担当しました。
Curious Mindsの解題
今回のキーワードであるCurious Mindsを、いかにすれば表現に落とし込めるか。過去にSIGGRAPHで発表されてきた研究を活用したらどうなるのか。あるいはSIGGRAPHの取り組み自体をCurious Mindsという視点で読みといたらどうなるのか。その解題にクリエイティブプロセスの多くの時間を割きながら、Curious Mindsというキーワードを深掘りしていきました。
リサーチを進める過程で、”SIGGRAPHが重ねてきた歴史、そのなかで発表されてきた研究、それ自体が積み重ねられたCurious Mindsの集積である”というコンセプトが浮かび上がってきました。それをビジュアルで表現するため、まさにCurious Mindsの集積である、過去にSIGGRAPHで発表された研究を用いたビジュアルを制作することにしました。
リサーチを進める過程で、”SIGGRAPHが重ねてきた歴史、そのなかで発表されてきた研究、それ自体が積み重ねられたCurious Mindsの集積である”というコンセプトが浮かび上がってきました。それをビジュアルで表現するため、まさにCurious Mindsの集積である、過去にSIGGRAPHで発表された研究を用いたビジュアルを制作することにしました。
年輪のように積み重ねられた
Curious Mindsの集積をビジュアルとして表現
そのなかから採用されたのが「プロシージャルテクスチャ」を用いたビジュアルでした。
プロシージャルテクスチャは、3DCGモデルのレンダリング時に計算によって生成されるもので、何らかしらの規則性を備えたテクスチャを表現することに適したものです。
今回ビジュアル制作に活用した研究“Procedural Texturing of Solid Wood with Knots”はSIGGRAPH2022で発表されたもので、木目のテクスチャをプロシージャルかつ立体的に生成することができます。それにより、SIGGRAPHにおけるCurious Mindsの集積を年輪のように積み重ねられたビジュアルとして表現することができました。
Project Information
- Client: Koelnmesse
- Expertise: Brand
- Year: 2023
Project Team
- Project Direction: Hisato Ogata
- Graphic Design: Tomoro Hanzawa
- Creative Coding: Kanata Yamagishi (ex-Takram)
Hisato Ogata
Design Engineer, Project Director
Tomoro Hanzawa
Graphic Designer, XR Designer, Project Director