Nikkei
経済メディアのリーディングカンパニーのブランディング
Takramは、日本経済新聞社のコーポレートブランディングパートナーとして、日経ブランドガイドラインの制定、コーポレートロゴや日本経済新聞横題字のリファイン、社員向けブランドサイトの構築、および社内案件のデザインサポートなどを行いました。
デザインプロセス
プロジェクトの初期フェーズでは、日本経済新聞社の社員をはじめ、グループ企業の英フィナンシャル・タイムズの社員、社外のメディアやブランディングの専門家、日本経済新聞の読者など30名を超える方々にインタビューを実施し、日本経済新聞社らしさの再発見と現状の課題認識を行いました。
また、東京とロンドンで社員や専門家と共にワークショップを行い、長期目線でのブランディングの方向性やメディアの未来についてもディスカッションを重ねました。
日経ブランドガイドライン
日本経済新聞社では、広報室のブランド・マーケティンググループがブランドを管理しています。本社のデザイナーやエンジニア、グループ会社、制作会社などから日々寄せられるブランドに関する問い合わせや制作物の品質管理に対応するため、全社員が参照できるブランドガイドラインを新たに制定、発行しました。
ブランドガイドラインには、日本経済新聞社のミッションや提供価値、デザインビジョン、ロゴの使用ルール、コーポレートカラー、タイポグラフィ、プレスリリースや配布資料のテンプレート、ネーミングやロゴ利用の申請プロセスなどが網羅されており、これによって社員のデザインに対する意識を高めることが狙いです。
ガイドラインの発行にあたっては、社員を対象としたアンケートの実施、社内ワークショップの開催、ベータ版の公開によるテスト運用など、可能な限りプロセスを公開しながら取り組みました。
NIKKEIロゴ・日本経済新聞題字のリファイン
日経ブランドガイドラインの制定に合わせて、コーポレートロゴと日本経済新聞横題字のリファインを行いました。また、それに合わせて名刺や封筒などのステーショナリーもデザインしました。
コーポレート書体検討
ステーショナリーや広告で使用するコーポレート書体として、欧文に「Sanomat Sans/Sanomat Sans Text」、和文に「たづがね角ゴシック」を採用しました。日経が持つ伝統と革新性、確かな信頼や知性が表現できることを理由に選定しました。ガイドラインを適用した新しい名刺では、欧文と和文のコーポレート書体を混植しています。
社内案件のデザインサポート
会社全体のブランディングやガイドラインの制定を行う上で、具体的な事例は社内外にブランディングの効果を伝える役割を果たします。
Takramは、日経の主要なイベント事業である世界経営者会議のVIデザイン、人工知能が決算記事を生成・配信する決算サマリーのLPデザインなどを行いました。
インターナルWebサイト
ブランドチームの取り組みの一貫として、ブランディングのプロセスや成果物を社員に公開するためのインターナルWebサイト「NIKKEI BRAND LAB」を開設しました。社員はこのサイトでインタビューの記事やアンケートの結果の閲覧、最新のデザインガイドラインやロゴ・パワーポイントのテンプレート素材のダウンロードなどを行うことができます。
Project Information
- Client: Nikkei
- Expertise: Brand
- Year: 2018
Project Team
- Project Direction: Kotaro Watanabe
- Project Management & Design Research: Minoru Ito
- Art Direction & Graphic Design: Taro Yumiba
- Web Design & Graphic Design: Shohei Hasegawa
Kotaro Watanabe
Context Designer, Project Director
Minoru Ito
Design Engineer, Project Director
Taro Yumiba
Designer, Project Director
Shohei Hasegawa
Designer