現代のオーディオ文化に寄り添ったリブランディング
プロジェクトの背景
リサーチプロセス
ブランドアイデンティティ刷新
リサーチやその後の議論を経て、J-WAVEの意志の言語化を行いました。「声と音楽と行動で、多様な東京の風景をつくる。」ミッション前半部分は、J-WAVEのアイデンティティである「声と音楽」に加え、情報伝達に終始せず、リスナーの「行動」を引き起こすための魅力的な補助線を設計する、というJ-WAVEの思想を表現しています。後半は、東京と世界の多様な価値観に耳を澄ませ、J-WAVEコミュニティとともに東京の風景をつくっていく、という志を表しました。
タグライン “for the Unique and Universal” は、まだ世に知られていないUniqueなものにもUniversalな価値を見出し、誰もが知っているUniversalなものに未だかつてないUniqueな見方を取り入れるという、J-WAVEの姿勢の宣言です。単体での使用の他、冒頭に名詞を挿入し番組やイベントごとにアレンジも可能です。例えば”A stage for the Unique and Universal”など、場面にあった表現を作ったり、ジングルなどに活用したりできます。
ロゴの歴史
J-WAVEのロゴデザインは、これまでに大きく2つのデザインがあり、一つは、1987年のJ-WAVE 開局時に制作されたデザイン、もう一つは、約25年ほど前に制作され、去年まで使用されていたデザインです。
社内で使われているロゴのマスターデータを詳しく見てみると、文字ごとの線の歪みや太さのばらつきなどがあり、データとして不完全な状態でした。また当時のロゴガイドラインには、現在頻繁に使われている丸アイコンのJマークが含まれておらずロゴバリエーションの定義もされていないことから、今日の様々なメディアでの表示に耐えうる柔軟なデザインの必要性が改めて確認されました。
ロゴのリデザイン
前述のリサーチの他、現在のロゴやロゴが作成された当時のデザイン潮流などを分析する調査も行いました。当時の意志を汲み取るグラフィックデザイン上の調査です。
リデザイン前の力強い線は保ちつつ、囲いを取り除き、枠に囚われずより未来に向けて挑戦していく態度を表明するデザインを模索しました。完成した新ロゴは、20年以上親しまれていたJ-WAVEロゴが持つユニークさも持ち合わせながら、新しいJ-WAVEの意志を反映したものとなりました。また、SNSアイコンや各種デザインアプリケーションにも対応できる幅広いロゴデザインのバリエーションを定義し、様々なシーンでも統一的なブランドイメージを保つことができるVIを構築しました。
VIの更新
2020年年賀状
Project Information
- Client: J-WAVE
- Expertise: Brand
- Year: 2020
Project Team
- Project Direction: Kotaro Watanabe
- Creative Direction & Copy Writing: Kotaro Watanabe
- Art Direction & Design: Taro Yumiba
- Design Research: Taro YumibaKeisuke OyamaKyoko Takahashi (ex-Takram)
- New Year Card Design: Ray Masaki (ex-Takram)
- Text for Internal Blog: Mai Tsunoo
- Space Design Proposition: Kaz Yoneda (Bureau 0-1)