Mori Building
東京の未来を考えるための人口推移データの可視化
Takramは森ビル株式会社が未来の東京を考えるために設立した「森ビルアーバンラボ」のシアタールームのコンテンツのひとつである「TOKYO URBAN STUDIES(東京の人口推移)」のデザインと開発(投影内容部分)を手掛けました。
TOKYO URBAN STUDIES(東京の人口推移)
TOKYO URBAN STUDIESは、都市模型をキャンバスに見立て、交通網・地形・海岸線の変化・緑地など、さまざまなデータを模型にプロジェクションマッピングするコンテンツです。Takramが担当した「東京の人口推移」では、国立社会保障・人口問題研究所や総務省統計局など多種のデータに基づき、2015年から2050年までの東京の推計人口分布を3D空間と模型上に可視化しました。また、地図への投影だけでなく、人口ピラミッド、未婚率や、600年間の長期人口推移などのグラフと連動して表示することで、多面的な視点の提供と、直感と理性両方から理解できるようにすることを目指しました。
森ビルアーバンラボ
森ビルは 1959 年の創業以来、「都市を創り、都市を育む」の理念のもと、変わり続ける時代の中で、「未来の都市はどうあるべきか」を絶えず考えてきました。そして、20 年以上も前から巨大な東京の都市模型を独自の技術でつくり、ニューヨークや上海の都市模型と比較しながら、国際都市・東京の未来について様々な立場の方々と共に考え、議論を深めてきました。国際都市間競争がますます熾烈化している今、「これからの東京はどうあるべきなのか?」「都市における人々のライフスタイルはどうなっていくのか?」「我々は今何をすべきなのか?」などを、より戦略的に考え、より広く議論するために、巨大な都市模型にプロジェクションマッピングなどの最新テクノロジーを効果的に組み合わせ、「森ビルアーバンラボ」を誕生させました。
総施設面積は約 1,670 ㎡。巨大な東京の都市模型(縦 15m×横 24m、面積約 200 ㎡)を配した「シアタールーム」は約 740 ㎡の圧倒的な大空間を誇り、壁面には都市模型を囲むように 360 度の巨大なスクリーンを設置。部屋中に散りばめられた約 30 台の高精細プロジェクターと最新鋭の映像技術による様々なプロジェクションマッピングによって、多種多様な視点から国際都市・東京を捉え、都市の未来を考える、議論するためのツールを提供します。
Project Information
Project Team
- Design & Development: Shota Matsuda
- Research: Jonathan Nesci (ex-Takram)
- Photography: Terushige Enatsu
Terushige Enatsu
Designer
Shota Matsuda
Design Engineer, Project Director