Konica Minolta
Light + Building 2014のためのOLEDを使用した光のインスタレーション
Takramは、2014年3月30日よりドイツ・フランクフルト で開催された世界最大の照明・建築の見本市「Light + Building 2014」にて発表された、コニカミノルタ株式会社が開発するフレキシブルタイプで世界初の調色機能付き*、世界最薄* の有機EL照明パネルのデモンストレーション「Cradle of Light」のデザイン制作およびに空間総合ディレクションを手掛けました。
さらに進化した「光の羽」第2章
薄く曲げられ発熱が少ないなどの利点があり、LEDに継ぐ次世代照明として、その可能性が世界的に注目される有機EL照明。Takramは、2013年3月に開催されたLighting Fair 2013で、コニカミノルタのフレキシブル有機EL照明の薄さ、軽さ、フレキシブル性を表現した羽ばたく「光の羽」のデモンストレーションを行いました。その第二章となる今回は、多様な光の可能性が誕生し、育まれる場所として「光の羽~第二章 Cradle of Light」というコンセプトを掲げました。Takramは3種類のデモンストレーションモデルのデザイン開発から、空間構成、音楽に至る総合ディレクションのもと、さらに薄く多彩に進化したフレキシブル有機EL照明の魅力を演出しました。
Detail: demonstration models
1. 「Irodori」 (いろどり)
世界初めて調色機能を搭載した有機EL照明パネルを孔雀の羽根のように重ね、ゆっくりと回転するデモンストレーションモデル。色の変化による多様な表情が可能に。パネルはディスプレイ方式とは異なる層構成を採用し、調色タイプでありながら均一な発光を実現。
2. 「Ibuki」 (いぶき)
わずか70ミクロンの世界最薄有機EL照明パネルを風力で空中に浮かべたデモンストレーションモデル。空から舞い降りた1枚の羽毛のように、風を受けてゆらめき、軽やかに舞い踊る様を表現。
3. 「Habataki」 (はばたき)
2013年3月の「ライティング・フェア」で展示した「Habataki」をさらに進化させ、「cradle of light」という新たな空間構成の中で、今まさに巣立とうとするフレキシブルパネルをより印象的に表現。
空間デザインのコンセプト
「生命のゆりかご」は、多種多様な生物が育まれ、そして人類が進化の第一歩を始めた太古の大地を指します。かの地で「生物」が育まれたように、新しい「光」の息吹が育まれるような空間を考えました。Cradle of Lightは、新しい光の文化を担う多彩なOLEDが育まれ、誕生していく場としての「光のゆりかご」です。
Project Information
Project Team
- Design Engineering: Takram
- Project Direction: Hisato Ogata
- Technical Direction: Hisato Ogata
- Space Design: Kaz Yoneda (ex-Takram)
Hisato Ogata
Design Engineer, Project Director