Hitachi R&D Group
サステナブルな未来へのトランジションのあり方を捉えたリサーチ
世界はいま臨界点を迎えています。私たちがこれからの数年間にとる行動次第で、地球の未来が左右されてしまうほどに。しかし、直面している問題は大きくかつ複雑で、そう簡単に最善策は見つからないでしょう。だからこそ、新たな方法でこの問題に捉え直す必要があります。
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Takramは、日立製作所との共同リサーチを行い、サステナブルな世界をつくるための9つの「トランジション」のあり方をまとめ、ウェブサイトとして公開しました。
「トランジション」とは、ある状態から別の状態へ、徐々に、しかし前に向かって変化していくこと。ここでは「社会、政治、経済のシステムが別のものへと移行すること」を指しています。新型コロナウイルスが蔓延し、経済や心身の健康に計り知れない混乱をもたらす中で、それを転換点とするためのインスピレーションとして、テキストやダイアグラムを用いて、新たな社会への変革の手がかりを示しています。
このプロジェクトの目標は、自然と人間の関係や私たちが抱えている問題を適切に理解し、起こすべき持続可能な未来への転換をいかに表現するか、ということでした。
そこで「トランジション」という概念に着目し、化石燃料から再生可能エネルギーへ(Fossil→Renewable)、線形から循環型経済へ(Linear→Circular)、自然衰退から自然再生へ(Degenerative→Regenerative)といった、さまざまな構造転換のあり方について、国際機関などに関する調査や対話をもとに表現しました。
これらは、矢印や転移を共通の言語とするインターフェイスや、過去から未来へのシステム的変化のパスウェイ=道筋を概観するダイアグラムなどを通じて示されています。
Project Information
- Client: Hitachi R&D Group
- Expertise: Futures
- Year: 2021
Project Team
- Project Vision and Research Concept: Koji Sasaki (Hitachi)
- Hitachi Engagement: Kazuhiro Ikegaya (Hitachi)
- Project Direction: Yosuke Ushigome (ex-Takram)
- Creative Direction: Yosuke Ushigome (ex-Takram)
- Research: Yosuke Ushigome (ex-Takram)Jonathan Skjott (ex-Takram)Fiona Lin (ex-Takram)
- Production Management: BYO
- Web Design: Bibliothèque Design
- Web Design (Japanese): THE GUILD
- Web Development: Jonathan Skjott (ex-Takram)
- Copy Editing: Reed Words
- Copy Editing (Japanese): Arina Tsukada (Whole Universe)
- PR in Japan: Yoshimi Irie